PHPプログラムを書くためのソフトウェア
HTMLファイル、PHPファイルの両方とも、同じ「テキストファイル」です。
テキストファイルとは、文字(テキスト)だけが書かれたファイルのことです。
PHPプログラミングを学ぼうとしているみなさんは、HTMLはある程度書けると思うのでご存知かと思いますが、テキストファイルは「エディタ」と呼ばれるソフトウェアで作成することができます。
ここではPHPプログラミングに適した人気のある無料のエディタを紹介します。
- Atom
https://atom.io/ - Sublime Text
http://www.sublimetext.com/ - Visual Studio Code
https://code.visualstudio.com/
Windowsユーザーはメモ帳を使わないこと
Windowsユーザーは、Windowsにデフォルトで「メモ帳」がありますが使わないようにしましょう。
理由は、全角スペースと半角スペースの区別がつかないからです。
筆者の経験談ですが、初めてWebプログラミングを書いた時、Windowsのメモ帳を使いました。
書籍に書いている内容と全く同じ通りに書いたはずなのに、なぜかエラーが発生し、一日中原因が分からず悩んだ思い出があります。
かなり悩んで、数時間後にようやくプログラムの中に「全角スペース」が混ざっていたことが原因であることに気づきました(^ ^;)
プログラムで使用するスペースは「半角スペース」または「タブ」でなければ、プログラムエラーになるので注意しましょう。
HTMLファイルとPHPファイルの違い
HTMLは、HTMLコードを書いたファイル(HTMLファイル)をWebサーバーにFTPソフトでアップロードし、その後ブラウザでアクセスすれば内容が表示されます。
PHPも同様に、PHPプログラムを書いたファイル(PHP)をWebサーバーにアップロードし、ブラウザでアクセスすれば実行し、結果が表示されます(多くの場合、HTMLと同様のWebページを表示)。
異なるのは、ファイルの拡張子が、HTMLの場合は「.html」であり、PHPの場合は「.php」であるという点です。
一番簡単なPHPプログラムを書いてみよう
PHPは「HTMLの中にPHPタグと呼ばれる専用タグを埋め込み、PHPタグの中にプログラムを記述する」スタイルのプログラム言語です。
以下に一番簡単なPHPプログラムの例を記載します。
<!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Test</title> </head> <body> <p><?php echo 'Hello, world!'; ?></p> </body> </html>
上記のHTML内のハイライトの行にPHPプログラムが書かれています。
「<?php」がPHPの開始タグ。「?>」がPHPの終了タグ。そして、その間にある
「echo 'Hello, world!';」がPHPプログラムです。
「echo 'Hello, world!';」は、「'Hello, world!'を出力しなさい。」という処理です。
(echoを使ったプログラムの詳細説明は、今後の記事に書きます。とりあえず、そういう処理なんだと思ってください。)
なお「出力する」は、プログラミング(またはコンピューター)用語であり、「表示する」や「結果として出す」という意味です。
このPHPプログラムが実行されると、次のようなHTMLが生成されます。
<!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Test</title> </head> <body> <p>Hello, world!</p> </body> </html>
「Hello, world!」という文字列が出力されて、HTMLに組み込まれ、HTMLデータが生成されます。
この処理は、Webサーバー上で実行されます。
ブラウザに返信されるのは、完成したHTMLデータになります。
レンタルサーバーでPHPプログラムを実行してみよう
レンタルサーバーを所有している方は、レンタルサーバでPHPプログラムの動作確認をしてみましょう。
先ほど示した次のPHPプログラムをエディタにコピーして、ファイル名を「test.php」にして保存してください。
<!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Test</title> </head> <body> <p><?php echo 'Hello, world!'; ?></p> </body> </html>
そして、あなたが使っているレンタルサーバーにFTPソフトで「test.php」をアップロードしてください。
例えば、ドキュメントルートに配置してみましょう。
そして、ブラウザで「http(s)://[your-domain]/test.php」にアクセスしてください。
([your-domain]はあなたのレンタルサーバーのドメインです。)
ブラウザ画面に次の文字列が表示されたら、PHPプログラムの実行が成功したことになります。おめでとうございます!
もし、表示されなかった場合、またはエラーになった場合は、次のようなケースが考えられます。
- どこかが1文字間違っている。
- PHPプログラム内の英字、記号、スペースの何かを全角文字になっている。
- 保存したファイル名が「test.php.txt」になっている(拡張子が.txtになっている)。
- レアケースですが、使用しているレンタルサーバーで、PHPプログラムが使用できない。
この場合は、レンタルサーバーを変更するか、今回の動作確認は諦めてください(次回、レンタルサーバーを使わない実行方法を説明します)。
以上で、今回の内容は終わりです。
お疲れ様でしたー!
PHPプログラミング入門講座 〜 全記事一覧 〜
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- Webサーバーの処理について詳しく説明
- PHPプログラムの動作について説明
- パソコンにPHPの動作環境を構築しよう
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- ブラウザ画面にメッセージを表示しよう
- PHPタグの書き方と終了タグの省略
- 特殊なメッセージ(文字列)の書き方
- PHPプログラムで計算をしてみよう
- 変数
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- ファイルの分割とファイルの読み込み
- コメント
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- 数値と文字列の性質・デバッグ
- 条件分岐 (if文)
- 論理型 (boolean型)
- 比較演算子
- 論理演算子
- 条件分岐 (switch文)
- 三項演算子
- 配列とforeach文
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