PHP実行エンジンのプログラム処理について
これまではHTMLの中にPHPを組み込む書き方について説明をしました。
<!doctype html> <html> <head> <meta charset="UTF-8"> <title>Test</title> </head> <body> <p><?php echo 'This is a pen.'; ?></p> </body> </html>
この場合、PHP はHTMLソースを解析して開始タグと終了タグ (<?php と ?>) を探します。
そしてタグが見つかると、PHP実行エンジン(PHP本体)はプログラム処理の実行を開始したり終了したりします。
HTMLを書かなくてもブラウザに表示できる
Webサイトのプログラムを開発する時は、Webサイトのデザインを表示するためにはHTMLを記述しなければなりませんが、ちょっとした処理結果を確認したいだけであれば、次のようにHTMLを書かなくても、ブラウザで動作確認することはできます。
<?php echo 'This is a pen.'; ?>
(今後の本講座のサンプルプログラムは、読みやすさを向上させるために、HTMLを記述する必要がない場合は省略することにします。)
PHPの開始タグと終了タグは同じ行に書かなくてもOK
PHPの開始タグと終了タグは、必ずしも同じ行に書く必要はありません。
例えば、
<?php echo 'This is a pen.'; ?>
のようなPHPプログラムは、次のように複数行に分けて記述する事もできます。
<?php echo 'This is a pen.'; ?>
状況に応じて、書きやすい、読みやすいPHPプログラムの書き方をすると良いです。
PHPの終了タグの省略
<?php echo 'This is a pen.'; ?>
のように、PHPの終了タグの後ろに、HTMLなど何も出力する文字がない場合は、次のようにPHP終了タグを省略する事ができます。
(開始タグは必須です)
<?php echo 'This is a pen.';
この記述方法は、PHPの公式サイトでも推奨している記述方法です。
公式サイトでは、次のように書かれています。
ファイルが PHP コードのみを含む場合は、ファイルの最後の終了タグは省略するのがおすすめです。 終了タグの後に余分な空白や改行があると、予期せぬ挙動を引き起こす場合があるからです。 余分な空白や改行のせいで PHP が出力バッファリングを開始し、その時点の内容を意図せず出力してしまうことになります。
引用元URL: https://www.php.net/manual/ja/language.basic-syntax.phptags.php
よって、本講座でも、状況により、PHPの終了タグを省略する記述方法を使うことにします。
PHPプログラミング入門講座 〜 全記事一覧 〜
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- 数値と文字列の性質・デバッグ
- 条件分岐 (if文)
- 論理型 (boolean型)
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- 三項演算子
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