FTPソフトを使ってサーバーにホームページのコンテンツをアップしたり、SSHによりサーバーの設定したりしますが、リモート端末(パソコンなど)から、サーバーに直接rootユーザーでログインをするのは危険です。
そこで、リモート端末からログインを許可するためのユーザー作成と、リモート端末からrootでログインを拒否する設定をしましょう。
ユーザーの作成
ここでは、例としてhogeという名前のユーザーの作成について説明します。
次のコマンドを入力してください。
(最初の#は画面に表示されているマークですので入力する必要はありません)
# useradd -m hoge
-mはユーザーのホームディレクトリを作成するためのオプションです。通常は指定しなくてもホームディレクトリは作成されますが、念のため。
ユーザーに対するパスワードの設定
ユーザーを作成したら、ユーザーhogeに対するパスワードを設定します。
# passwd hoge
次のようなメッセージが表示され、パスワードの入力が求められます。
(使っているサーバーやOSによりメッセージは多少異なります)
パスワードは8文字以上で、他人からログインされないよう、予測不可能なランダムな文字列にしてください。
New password:
次のようにパスワードの再入力が求められますので、同じパスワードを入力します。
Retype new password:
パスワードが完了したら次のようなメッセージが表示されます。
(使っているサーバーやOSによりメッセージは異なります)
passwd: all authentication tokens updated successfully.
ユーザー作成の確認
ユーザーを作成したら、/home/ ディレクトリ内にユーザー名と同じ名前のディレクトリが生成されます。
今回の場合は、/home/hoge/ ディレクトリが作成されているはずなので、確認をします。
cdコマンドを使って、カレントディレクトリ(現在の場所)を/home/に変更します。
# cd /home
lsコマンドを使って、カレントディレクトリ(現在は/home/ディレクトリ)のファイル&ディレクトリ一覧を表示します。
# ls
hogeディレクトリが存在していることが確認できればOKです。
hoge
なお、lsコマンドに-lオプションを付与すると、各ファイル&ディレクトリの詳細(パーミッションや作成日時など)が表示されます。
# ls -l drwx------ 2 hoge hoge 4096 Dec 14 07:15 hoge