複数人がrootユーザーで作業するのは危険です
root権限で作業をする必要がある場合、suコマンドを使ってrootユーザーになることができます。
しかし、この操作は、rootユーザーのパスワードを知っていなければなりません。
もし、複数のユーザーがroot権限になることがあっても、多数がrootのパスワードを知っている状況は、セキュリティ的に良くありません。
一部のユーザーのみに制限しておくべきです。
sudoコマンドを利用すると、この問題を解決することができます。
ユーザ別、グループ別に、使用できるコマンドや、編集できる設定ファイルなどを制限することもできます。
問題のあるユーザーや、組織から離れていったユーザーが出た場合は、rootのパスワードを変更流のではなく、そのユーザーのみsudoでの操作権限を削除することでリスクを回避することができます。
個人で使用するサーバーは自分専用のため、suコマンドを使ってrootユーザーになって作業するのも、sudoコマンドを使って作業するのも自由ですが、
企業などで運用されているサーバーは、一般的にsudoコマンドで操作するように言われますので、このコマンドの存在を知っておきましょう。
sudoコマンドの使い方
sudoコマンドの構文は次のとおりです(一般ユーザーで操作します)。
$ sudo [rootで実行するコマンド]
[具体例] viで/etc/hosts ファイルを開く
$ sudo vi /etc/hosts [sudo] password for hoge:
sudoコマンを実行した後は、現在のユーザーのパスワードが聞かれます。
パスワードを入力すれば、コマンドが実行されます。